Ads by Google

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ちょいと寄り道〜

MarsPは博物館が大好きだ。
レイチェルカーソン生誕100年記念パネル展を開催している北大博物館もとってもお気に入りである。
20日にカルチャーナイトが行われ、午後9時まで北大博物館はオープンしていた。まさに「ナイトミュージアム」である。
色々なものが展示され、本当におもしろい。
4D映像なるものを見ることも出来た。
3Dに時間軸の加わった4Dであるが実は20日がお披露目だったそうだ。
いや〜映像が綺麗なのには本当にびっくりである。
今後企画が計画されると思う。
その節は是非是非ご覧頂きたい。

大学の博物館と言うこともあるのか、緻密に出来ており、MarsPは火星を見るとき、おお!我が故郷〜〜と叫びそうになってしまった。
(怪しまれるといけないので、ぐっとこらえたのはもちろんである。)

展示会を見てみると。。。

展示会の主催者サイドではなく、お客さんとして見てみるとまた、いいものです。
たくさんのメンバーの協力によって運営されているわけですが、本当に素晴らしく温かい手作り感満載の展示だということが分かります。

感想のかわりに絵を描いていただくと、それが展示されますので、是非みなさんもトライしてみてください。
アンケートを行ってますのでご協力よろしくお願いします!

『われらをめぐる海』113

『われらをめぐる海 』(早川書房)

「海水が自分の重さで圧縮されることは、比較的わずかである。

深海では、表面から落ちてきた物体を海水が妨げるといった、古くからの空想的な考えには、根拠がない。

このような信念によると、沈没した船、溺死した人間の死体、水の上層で飢えた肉食動物たちに食い尽くされなかった海産生物の遺骸などは、海底まで沈んでゆかず、かれらの重さと海水の圧縮率とによって決まる、一定の深度に留まり、永久にそこに漂うことになるわけだ。

しかし事実は、どんなものでも、その比重が周りのそれより大きい以上は、どこまでも沈んでゆき、大型の物体はすべて、数日のうちに海底まで降下してしまうのである。

これが真相だという無言の証言として、もっとも深い海底の底からでも、サメの歯やクジラの硬い耳骨が上がってくることを、あげることができる。」
(前掲P74 16行目〜P756行目)

先に海中には見えない海流があるという話があったが、上に向かって墜落するという現象を起こした魚ですら、遺骸は例外のようである。死んでしまうと、どんなものでも、海底にまで達するらしい。

難しいなあ・・・・

『われらをめぐる海』112

『われらをめぐる海 』(早川書房)

「漂うプランクトンの、層から層へと異動しながら餌を漁っているうちに、ついには境界をこえてしまうことがあるにちがいないのである。

そしてこのような上層の水の中では、水圧が減っているため、かれらの浮きぶくろのなかのガスは膨脹する。

そのため魚はいっそう軽くなり、ますます浮き上がるわけだ。

 おそらく魚たちは、筋肉の全力をあげて、上昇に対抗し何とかしてもとの道へ戻ろうと闘うことであろう。

もし成功しなければ、魚は傷つき、死にかけながら、表面へ向かって、”墜落”することになる。

なぜなら外部の圧力が急激に減少するため、魚は体組織の膨脹と破裂を引き起こすからである。」
(前掲P748行目〜15行目)

海の中では、理(ことわり)は陸とは異なる。
陸では、地上、地下に向かって落ちていく。
ところが海の中ではその生きている掟によって、深海底がおちていく場所であるだけではなく、表面に墜落することもあるのだ。

きっと地上と同じ考え方、同じルールをもって海を見てはいけないのだ。

海には不思議と神秘に満ちあふれている。

『われらをめぐる海』111

『われらをめぐる海 』(早川書房)

111号である。
なんと美しい数字だろう。
うっとり・・・

「けれどもむろん、例外はあるので、大圧力に関連する海の生命の奇蹟は、おそらくは5トンから6トンにも達する圧力に耐えて、生涯を海の底で送っている生物たちではなく、規則的に昇降して、何百あるいは何千フィートにもわたる垂直の変化を行う生物たちである。

日中、深海に降りてゆく小エビやその他の動物プランクトンは、その例である。

これに対して、浮き袋を持っている魚類が、水圧の急激な変化によって致命的な影響を受けることは、100ファゾムの深さから引き揚げたトロール網を見たことがある人なら、誰でも知っている。

網に捕らえられ、水のなかをぐっと引っ張られて、圧力が急速に小さくなってしまうというような事故でなくても、魚たちは、ときどきかれらに適応した領域からさまよい出て、帰れなくなってしまうこともあるだろう。

おそらく餌を追っているうちに、彼らの住む深海の天井−その眼に見えない境界の向こうまで迷いだしてしまえば、当然、異質で不自由な条件に遭遇しないわけにはいかないだろう。」
(前掲P73 15行目〜P747行目)

「深海の天井」
これは非常に優れて詩的な、でも浮き袋を持った魚たちにとってはおぞましい表現である。

実はMarsPは、深いところから引き揚げられた魚は全てげぼっとでも言うように、内臓を少し口から出して登場するのだと思っていた。
この本を読んで、そういえば大変な距離を上下する生き物の存在することに気付いたのである。

自分が一番良いように体の構造を進化させてきた海中の生物たち。
そのなかでも、海の世界には踏み込んでしまってはいけない領域があるということなのだ。

謎だ・・・謎だ・・・
そして海の中で生命が生きていることそのものが奇跡だ。

| ホーム |


PREV PAGE «  BLOG TOP  » NEXT PAGE